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禁断の告白投稿部屋 (スケバンに狙われた美少年 その1)

日時: 2021/08/22 22:50
名前: まるた

1990年代、まだヤンキーがたくさん居た時代。
大阪の不良がたくさん集う地域のとある中学校に、異彩を放つハーフの15歳の美少年が転校して来た。
彼の名前は、植永遙貴。
父は日本人だが、母がアメリカ人とフィリピン人のハーフ。
遙貴は小柄ではあるが、かなりのイケメン。
芸能人でいうと、若い頃のラルクアンシエルのhydeに似た感じだ。

転校早々、色めき立つ女子達。
他のクラスの女子達もチラチラと遙貴を観察しに来る。
見た目に反して根が大人しい遙貴は、終始オドオドしている。
遙貴は横浜で育った為、関西弁に圧倒されてしまい、口数が少ない少年が更に大人しくなっていた。

あまりにも大人しい為、女子達とも会話が進まず、程なくして遙貴ブームは鎮静化して行った。
ただ、ヤンキー達にいじめられる事もなく優しく扱われ、普通に友達も出来、遙貴にとっては予想以上に平和な生活が出来ていた。

校内生活は平隠だった遙貴だが、校外には密かに遙貴に近づこうとする隠れファンが居たのだ。
近隣にある非常に低い偏差値でも入学出来る公立高校に通うスケバン達だ。
平成の初期とあって、長いスカートを履いたパーマヘアのゴリゴリのスケバン連中だ。

遙貴の知らない所で、スケバン達は近づくチャンスを窺っていたのだ。
ある、下校時だった。
この日はたまたま遙貴は1人で下校していたのだ。
そのタイミングをスケバン達は見逃さなかった。

ヘルメットを被らず、首に掛けただけの状態で原付バイクに乗る2人のスケバンが遙貴の両サイドにいきなり並んできた。

このスケバン2人は、夏実と美希。
遙貴が通う中学校出身の高校2年生。
中学の時から素行が悪く、喫煙に飲酒、深夜徘徊などの常習犯。
驚きとビビりでたじろぐ遙貴。
「ねぇねぇ、君、ここの中学の転校生?」
「は、はい…」
「アタシらもここの中学やってんでー。」
「は、はぁ…」
「アタシらの後輩やねー。」
「(苦笑)」
「いつの間にかこんなカッコいい後輩居てるからびっくりしてんで。」
「ヤンキーばっかりで怖ない?」
「正直、ちょっと…怖いで…す。」
「やんなぁ。そらそうやんなぁ。でもアタシらは怖ないで〜。なんかあったらアタシらに言うてな。」
「は、はぁ…」

内心、アンタ達も十分怖いよと思う遙貴。

「なあなあ、ちょっとだけ遊ぼうや。」
「いやもう…家に…」
「ええやん、ちょっとだけカラオケ行こうや。アタシら、歌うん好きやねん。」


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